2011年11月18日
11月18日放送○光が透ける焼き物○信楽透器☆その2
◆おいしがうれしが見つけ隊ゆうこりん提供◆たぬきのなる木◆
機材係Aでーす。
信楽透器がどんなものかは、
たくみんの説明でだいたいわかってもらえたと思います
もう少し詳しく、
かおりっくすとたくみんの取材レポートから抜粋してお話しますネ
陶器は本来、ほとんど光を通しません。ご存知の通り。
薄手の磁器は多少の光を通しますよね。
磁器の中で特に光を通す磁器を、「透光性磁器」といいます。
釜の中で焼いているうちに、原料の一部が硝子に変化するため、透光性になるそうです。
それに対し、信楽透器は
光を通さない粘土に光ファイバーの原料を混ぜることにより、実現しました。
川澄一司さんは2006年~2009年の4年間、配合技術の研究を重ね、
従来の信楽焼きの特徴を持った、透光性のある陶器の開発を進めて来られました。
普通の粘土に光ファイバーの原料を混ぜただけでは粘りが足りず成形が難しいので、
化粧品に使われている粘土を配合したところ、成形性の良いものができたそうです。
その後は
信楽陶製照明器具開発研究会
(しがらきとうせいしょうめいきぐかいはつけんきゅうかい)と一緒に
LEDを使った照明器具などさらに商品開発を進められ、
高熱にならないので植物にやさしいLED照明付きプランターなど、
様々な商品が作られています。
3倍の透光性
信楽透器は、従来の透光性磁器の3倍の光透過率があり、
厚みのある陶器でも十分に光を通します。
成形性が良い
ロクロや手びねりによる成形が可能で、大きなものや複雑な形も作ることができます。
透光性磁器は、釜の中で焼いているうちに変形してしまうことが多いので
石膏型がないと成形できませんが、
信楽透器は熱膨張率や収縮率が一般陶土に近く、
透光性磁器の最大の欠点を克服しているのです。
練り込みが可能
不透明な粘土との練り込みが可能で、
ストライプやマーブル模様のものも作ることができます。
信楽透器は従来の信楽焼と同じ温度で同じ釜で焼くことができます。
従来の信楽焼きとのコラボが可能なんです。
川澄さんとしては、信楽透器でもっと高級品、
例えばスピーカーなどを作りたかったらしいのですが、
信楽の人はすぐに狸を作りたがるのが残念と少しこぼしてらっしゃいました
たしかに信楽の町中、狸さんだらけですよね。
このたくさんの愛嬌ある狸さん達のおかげで
外国の方が信楽を観光しても十分楽しめるのではないかと思うし、
もっと海外にアピールしてもいいのでは?と思ってしまいます
Posted by takumix at 11:33│Comments(0)
│信楽透器