2012年04月01日
3月16日放送*カラスムクドリ忌避装置*SAK研究所*その4
機材係Aです
● カラス忌避装置(トリワケナイト)の仕組み
これまでの忌避装置では、ムクドリの悲鳴音を鳴らすなど、
聴覚を利用して、脳に危険信号を伝える方法がとられてきました。
けれど、最初の2~3年は効いても、ムクドリが慣れてきて、
どんどん音量を上げなくてはいけなくなったそうです。
もちろん住民からは苦情が出ますよね。
トリワケナイトは、正面からだと少しキーンという音が聞こえるけれど、
人間にはほとんど聞こえないそうです。
それに、慣れが生じない。
コウモリには1つの周波数だけで効果が出るので、
こ~もりすーるは単一の周波数が使われています。
コウモリは飛ぶときに超音波を発して壁に当て、距離を測っているので、
別の超音波を出すと混乱してちゃんと飛べなくなるらしいです。
一方、カラスやムクドリの忌避には複数の周波数の組み合わせが必要だそうです。
超音波を2、3種類組み合わせると、
空気圧が変化させ、とりを嫌がらせる。空気が「ぼっぼっぼっぼっ」と聞こえます。
その周波数のゆらぎを使います。
たくみん「その音、カラスとかの鳥がいやがるってわかったのは、どうしてですか?」
北條さん「いや、これもねー、99%の偶然です!」
こ~もりすーるの単周波の周波数を変えて複数並べ、
さらに拡散器をつけて金属物に反射させると色々な圧力が出てくることを発見し、
カラスや他の鳥に当てたらどうなるかという実験をしはったそうです。
拡散器を使うのは、超音波はひとつの方向にまっすぐ進む性質があるので、
周りに広げる為だとか。
ムクドリのいる方向に当ててみると、声が、3オクターブほど変わった。
北條さん「キャッキャというのが、ググッという声になったんです。」
たくみん「北條さんモノマネ上手」
北條さん「ありがとうございます。
これは、ムクドリが振動音で対抗しようとしているなとわかったんです。
それをヒントに合成して外の鳥で実験してみました。
朽木行って、四足にも実験しました。
けど、全く反応しなかったんです。
犬、猫、鹿、イタチ、猪…」
小鳥にも、ほとんど効かないそうです。
北條さん「ヒヨドリ、ハト、ムクドリ、カラス、サギ、カワウ、これ反応します。」
鳥の種類によって、同じ装置で音を出す時のタイミングを変えたはるそうです。
カラスの実験は、とある路地裏の、300羽ぐらいのカラスのネグラでしはったそうです。
カラスは賢いし装置を見ただけで逃げる可能性があるので、
北條さんは深夜にここを訪れ、隠れて試さはりました。
カラスは5,6才児の知恵を持っていると言われるくらい頭が良いので、
一度憶えたら来なくなるそうです。
ムクドリの実験は、電線に集まったところで実行。
瀬田にも4年前に10000羽来たことがあっんですって。
ムクドリは1回逃げても戻ってくるので、複数個所で待っている必要があるそうです。
「装置をずっと設置しておけばいいというわけでもない。」
大群なので、最初の日は1万羽としたら次の日は5千、3日目は何百羽にというふうに、
徐々に減らしていくそうです。
どんな鳥でも3日以上は続けて学習させることが大事なのですが、
ムクドリは1ヶ月経つと忘れてしまい、また戻ってきてしまうそうです。
しかも、カラスの寿命約7年に対して、ムクドリは寿命3~5年で世代が変わるサイクルが短く、
世代交代すると白紙に戻るのだとか。
ムクドリさんの場合はそうとう根気がいりそうです。
北條さん「トリワケナイトはバッテリーで動かしています。
自動車のバッテリーにも繋げるAC電源でも大丈夫。
乾電池もあります。
仕組みとしてはここ見てもらったらわかるように、
電気が云々かんぬん…。
オッケー?」
たくみん「あ、電気関係は苦手分野なんで…。
あの、足、くずしてもいいですか?さっきから足がシビレて。
北條さん最初からずっとちゃんと座ったはるんでかまんしてたんですけど。」
北條さん「ああ、ぼくコンピューターしてるとき、いつも正座なんで。
どうぞどうぞ、くずしてください。」
たくみん「かおりっくす、わかった?」
かおりっくす「半分わかって半分わからん。」
たくみん「電気回路とか詳しいやん。」
かおりっくす「でも、むずいコレ。てへ。Aさんわかった?」
Aさん「いやー、ちょっとぉ。」
北條さん「あのですね、(再び)云々かんぬん…。」
Posted by takumix at 23:16│Comments(0)
│カラス忌避装置