2012年03月12日
12月30日放送☆エコな花火★株式会社柿木花火工業☆その5
機材係Aです
今回は柿木さんについてお話したいと思います
柿木さん、花火師さんになる
7年間大手の会社に勤めたあと、決心して花火師になられたそうです
お父さんも花火師さんだったのですが、25歳まではあまり興味なかったそうです。
「近くにありすぎて気付かなかった」
花火大会でお父さんが花火を打ち上げているのを見て、
25歳の時に突然、やってみたいと思われたそうです
「父親が花火を上げて、皆さんが喜ぶのが単純に嬉しかった
それとオヤジがグチを言わなかった部分も大きいかな
朝早く出て夜遅く帰るのに。」
やりはじめたら、すんなり波に乗っていけたそうです
「一歩踏み出さないと始まらない
一歩踏み出したから、いまこうやって花火師やってられると思う。」そう柿木さんはおっしゃいます
「リスクもあったけど、自分が責任を持たないといけない。
やったらやっただなりの、やらなかったらやらないなりの結果が出る
どう転ぶかわからんけど、ダメやったらさあ次。
性格的にあまり引きずらないんですよ」
理化学的な知識は基本のみで、
「やばいかな」という部分は問合せの機関があるのでそこに問い合わせるそうです。
「混ぜたらあかんものは分かるので、そこは守る。
これ混ぜたらどーかなっていうのは自分の興味」
手持ち花火作りはまた別の免許が必要なため、作られていないそうです。
花火の色と構成
花火大会の花火の色や組み合わせ、構成は花火師さんが考えはるそうです
花火師さんによって好み、気分的なもので組合せが変わるそうです
「ある意味フラワーアレンジメントと一緒なんやわ。
色と色が合わさると汚くなる時、白挟んだり」
「楽しんでもらえる場が提供できるのが、私ら花火師には一番うれしいとこですけどね」
柿木花火工業さんの花火は、
「銀色がキレイやなあ」と同業の花火師さんたちに誉められるそうです
花火の開発ヒント
地元の商工会での繋がりで、異業種の人とお話しているときに、いっぱいヒントを貰うそうです
「同業者やと腹の探り合いになるんかもしれんけど、
業種によってとりかた全然違うしヒントになること多いんです。
地元の同じ世代がなかなか頼りになる」とおっしゃいます。
花火作りの1年
一番忙しいのは6~9月だそうです
仕込みの期間も忙しい
「決まったことをしているだけなら忙しくないやろね。
どーなってるんやろって探求している部分で研究開発ばっかりしているから
忙しくなるんやろね」
土日もずっと仕事をしてこられたそうです。
「色々調合したり、遊びやな
その分、家族はたいへん」
柿木さんがすごいと思う花火大会
長野えびす講煙火大会
11月の花火大会で、競技花火もあり、全国の花火屋さんが見に来られるそうです
「何十箇所から打ち上げたり、すごいことやる
まとめるのもきれいにまとめてるわ」
近江大浦花火大会(西浅井)
「小さくても、頑張ってやっているところはすごい熱意が伝わってくる。」
10分か15分くらいの花火大会だそうですが、
気概が集まってできているから金額以上のものができているそうです。
たくさんの方が見にこられるそうです
柿木さんが打上げに行かれた海外の花火大会
ロシアの花火大会に行かれたそうです
ソ連が崩壊し、ロシアになった時に行かれたとのこと。
あちらの方はラテン系のノリで、動いたりする花火に非常に喜ばはるそうです
極端にテンションが高くなったり、日本人とは騒ぎ方が違っていて面白かったそうです
たくみんが「花火大会行った時、たくみんらは花火見てるけど、
花火師さんらは花火見てる人らを見たはるんや」と妙にナットクしてました
なるほど風向きとか火の粉だけやなくて、観客の反応も見てはるんですネ
これから・夢
「せちがらい殺伐とした世の中で、
昔というか童心に帰ってもらえるような一瞬を作りたい。」
食べ残しとか捨てるものを花火で再加工したいということで、
今は抽出した後のコーヒーを花火の材料に使えないか、
日々研究に取り組んでらっしゃいます
下までキラキラ垂れ下がってくる花火に使えそうとのことです。
その話を小川コーヒーさんにしに行ったら、面白いと食いついてくれて、
賞味期限切れなどコーヒー粉を100kgほど無償で送って下さったそうです。
「すごく協力してくれるので励みになる」
外資よりも国内の企業や地元の企業と一緒にやりたいという思いがあるそうです。
試作段階でまだわからないそうですが、来年には打ち上げたいとおっしゃられています。
コーヒーの香りしながらの花火も面白いですネ。
紅茶の花火も上げてほしいなあアールグレイとか
ほかには花火の色の見直もしたいし、
銀色をさらにアレンジして様々なものを作っていきたいとのことでした。
「サーって波打っていく感じの燃え方する花火を作りたい」
夜ひそかに研究してらっしゃるそうです
エコ花火のほうで、分解の部分でさらに進化したいと思っていたら、
関われるかもと思える地元業者さんが見つかったそうです
「コーヒー花火のあと取り組みたい」
新江州株式会社(しんごうしゅうかぶしきがいしゃ)さんというダンボールを作っている会社で、
生分解性の研究をされているところだそうです。
「あそこは社長がすごい従業員の教育もすごいことされてますよ」
「一人やと限度があるから色々なところとコラボして順番に改良していきたい」
と柿木さんはおっしゃっていました
Posted by takumix at 17:07│Comments(0)
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