機材係Aです
今回は
蓄熱式薪ストーブ開発についてです。
◆現状
MaxWood 回渕享治(まわりぶちきょうじ)さん(東近江市)
前出産業株式会社 前出博幸(まえでひろゆき)さん(近江八幡)
共同開発の
蓄熱式薪ストーブは、
現在、試験段階。今年2012年秋に販売予定だそうです
滋賀県から森林資源の有効利用のための補助金を貰って、試作機を作られているそうです。
既に利用できるレベルだけれど、廃棄の出力量(エミッション)の測定、改善を行っているとのこと
20年、30年もつものなので、
立命館大学にも協力してもらい、
慎重にデータ収集されているそうです
現段階のものでも既存のストーブに比べレベルは高いけれど、
もっと燃焼効率の良いきれいな排気のものを目指していきたいとのことです
◆開発のきっかけ
「滋賀県の森林、エネルギーを考えていかないといけない。地元の木材を使うストーブの開発が必要。」
という思いから始まりました
「しかも、海外の輸入ではなく地元で作ることによって、地元の産業を盛上げるようにしたいんです」
◆開発メンバー
開発メンバーは
回渕さんと
前出さんのお2人
中小企業同友会のメンバーの協力もあって5人くらいの
「薪のある暮らし方研究会」が結成されました。
回渕さん…コンセプト・企画
前出さん…設計・制作・実験
株式会社大鋼製作所(だいこうせいさくしょ)さん…煙突の開発
ほか、建築関係の人、機械のリースをしてらっしゃる方が、
助言や運送など他の面で協力してくださっているそうです。
◆特徴
ここで開発された
蓄熱式薪ストーブは、
蓄熱材として
キャスタブル(セメントみたいなもの、1300℃くらいまで耐えられる)を使って開発されています。
レンガではなく蓄熱材を使っているため、色などインテリアの着せ替えが出来るそうです
ストーブの表面が着せ替えできるように、赤や青、黒などのタイルを付けられるようにしたいとのことです。
「信楽という地元の素晴らしい窯業技術・専門家が多いので、
最終的にこれをストーブにとりいれたい」
「前出さんの加工とか、地元の加工とか地元の優れた技術で世界に負けないストーブを作っていきたい」と、
回渕さんはおっしゃいます。
お二人は、コピーだけではなくオリジナルで作りたいという気持ちで、
ストーブの解体をして、図面におこしたりして研究されたそうです